童具とは

「童具」という言葉は、和久洋三が子どもが遊びながら学ぶための用具を指すために作ったものです。
おもちゃや教具といった従来の分類には矛盾があり、遊びと学びは切り離せないと考えています。たとえば、積木は自由に遊ぶ時はおもちゃであり、学びのために使われるときは教具になります。
このように、遊びの中で無意識に学びが進むことを重視し、童具はその両方の役割を果たすとしています。

和久洋三は自身の積木の思い出や、デザイナーとしての経験を通じて、変わらない価値のあるおもちゃを創りたいという願望を強めてきました。人間の本質や存在意義についての探求と、積木が持つ普遍的な魅力がつながると感じており、童具を通じてその理解を深めてきたことが語られています。